フラッシュを使用したときのデジタル一眼レフカメラの撮影方法
夜間や暗いところでの撮影にはフラッシュを使いますが、フラッシュを使用しているにも関わらず、人物が暗く写ってしまったり、ぶれが発生してしまいがちです。今回はフラッシュ使用時の撮影方法について覚えておきたいことを綴ってみようと思います。
使用しても人物が暗く写るとき
原因としては、カメラと人物の距離が遠すぎてフラッシュの光が届かない、または人物の手前に他のものが写り込んでいる、などが考えられます。
カメラは、手前にあるものがどのくらいフラッシュの光を反射するかによって光量を調整するので、人物とカメラの間に何かあると、そちらが優先されてしまいます。また、人物の周囲に白っぽいものが多いとカメラは明るい被写体と判断して発光量減らし、人物が暗く写ってしまいます。
この様な場合は以下の方法を試してみて下さい。
- カメラと人物の距離を近くする
- カメラと人物の間に他のものが写りこまないようにする
- ISO感度を上げる(ISO400以上にする)
- 絞りを開放側に設定(F値の数字を小さく)する
- 発光量の多い外付けのフラッシュを使う
- 露出プラス側に補正する
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使用してもぶれるとき
デジタル一眼レフに搭載されている「P」モードや「A」モードで撮影するとき、フラッシュを使用しても写真がぶれてしまうことがあります。このブレは、シャッター速度の自動設定にフラッシュの発光情報がほとんど反映されない「スローシンクロ撮影」が、撮影者の意図に反して実行されたことが原因と推測できます。スローシンクロ撮影というのはシーンモードの「夜景ポートレート」と同じもので、フラッシュの光で手前の被写体を照らし、低速シャッターでフラッシュの光が届かない背景を露出不足にしないで撮る撮影テクニックです。
このような場合のブレを回避するには、撮影モードを「M」モードまたは「S」モードに設定してシャッター速度を高速にすれば、ブレのない写真が撮れます。ただし、シャッター速度を早くするとフラッシュの光が届かない背景は露出不足で暗い描写になってしまいます。
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