ペンタプリズムとペンタミラーの違いとメリット・デメリット
ファインダー形式がペンタプリズムだとかペンタミラーとかありますが、それぞれどういったものでしょうか?
今回は、ペンタプリズムとペンタミラーの違いとメリット・デメリットについてご紹介したいと思います。
ペンタプリズムとペンタミラーの違い
一眼レフで撮影した画像はレンズを通ることで倒立逆像(上下反転で左右も反転)でカメラに到達します。
これを正立正像(上下左右の反転がないもとの状態)にするために上下に2回、左右に2回、計4回反射させる必要があります。
これを行うのが、ペンタプリズムもしくはペンタミラーです。
ペンタプリズムとは
ペンタプリズムとは、ファインダーに用いられる5角柱形で7面体のプリズムです。
ペンタプリズムの反射面は、アルミニウムや銀でメッキまたはメッキ加工されています。
ペンタプリズムは光学性能には優れますが、製造コストがかかるため高価です。
ペンタプリズムのメリット・デメリット
ペンタプリズムは光学性能に優れます。
しかし、光学レンズさながらの精度、品質を要求されるため製造コストがかかります。
そのため、ミドル機以上のカメラで採用されています。
さらに全てがガラスで出来ていますので、若干重量が大きくなります。
ペンタミラーとは
ペンタミラーとは、ペンタプリズムと同じ原理に基づきますが、プリズムの代わりに鏡を複数枚組み合わせることプリズムと同じ効果を得る装置です。
全てガラスで出来ているペンタプリズムに比べ、中空ですので軽量化が図れます。
また、製造の要求精度が低いため、安価で生産することが出来ます。
エントリー機などで採用されています。
ペンタミラーのメリット・デメリット
最大のメリットは中空になることによる軽量化が図れる点です。
また鏡を組み合わせて製造しますので、製造コストも安価です。
しかし、光学性能が若干落ち、画像が暗くなる傾向があります。
ペンタプリズムとペンタミラーの機構を排除したカメラがミラーレス機
これらのペンタプリズムとペンタミラーの機構を排除したカメラがいわゆるミラーレス機と呼ばれるカメラです。
詳しくは「ミラーレスとは?ミラーレス一眼の構造とメリット・デメリット」をご覧ください。
カメラにはレンズは必須です。
最初に述べましたが、レンズを通ることによる倒立逆像をいかに正立正像に戻すのか、この機構が今後もさらに開発の大きなポイントになると思います。
ミラーレスか、プリズムか、ミラーか?それとも、新しい技術か?
新しい技術が出てくるかもしれませんね。
2010/08/13 | デジタル一眼レフカメラ ペンタプリズム, ペンタミラー
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