ダイナミックレンジとは？？

ダイナミックレンジが広いとか、狭いとかよく聞きます。でもそのダイナミックレンジっていったい何を示すものなんでしょう？

明るい部分から暗い部分までどれだけの範囲で階調を表現できるかを示す指標

写真の描写情報である「階調」を表現できる最小輝度(最も暗い部分)と最大輝度(最も明るい部分)の幅(比率)を示すものです。単位は比率を表す「db(デシベル)」が使われます。ごくごく簡単に言えば、白から黒までを何段階に分けることができるか、という指標です。

写真の表現が大きく変わる

ダイナミックレンジの差は、写真表現の幅に直接的な影響を与えます。例えば明暗の激しい被写体の場合、ダイナミックレンジが狭ければ、コントラストの強すぎる階調表現の乏しい写真になります。ダイナミックレンジが広ければ、露出が多少オーバーしたり不足しても豊かな階調で描写できます。逆に狭ければ、露出が少しオーバーしたり不足しただけで画像情報が欠落します。どこまで白とびや黒つぶれのない描写ができるかという性能を表す用語と考えればいいでしょう。

機種によっても様々

なお、デジタル一眼レフも機種によってダイナミックレンジが微妙に異なります。このため、同じ露出でも得られる階調情報に差が生じます。
現在のデジカメは画素数ばかりに着目されていますが、画素数が大きくなるとダイナミックレンジを減少させることにもつながります。画素数ばかりにこだわらず、ダイナミックレンジにも着目してみて下さい。

関連記事

新着記事